井庭が「減災ソフトウェア開発に関わる一日会議」に登壇しました。3回目となる今年のテーマは、減災に関するパターンを探る一日で、会議では、『サバイバル・ランゲージ』の紹介と、減災のためのパターン・ランゲージの作成に取り組みました。
井庭から、井庭崇研究室が作成した『サバイバル・ランゲージ』、大震災を生き抜くための20のパターンを紹介しました。「サバイバル・ランゲージ・カード」は、この日が初のお披露目です!
その後は、自分たちでパターンを書いてみよう、という時間。参加者が3つのグループに分かれ、それぞれの観点で大切だと思うことを掘り起こし、減災のためのパターン・ランゲージの作成に取りかかりました。参加者は、被災経験のある方やそのボランティア経験のある方、災害に関わる研究をされている方など様々で、ワークショップでは各々の経験や視点が飛び交いました。
ワークショップ後、主催者の江渡浩一郎さんは、「パターン・ランゲージについて、話を聞くのと実際につくってみるのでは、全然違いませんか」と参加者に投げかけていました。「実際に1時間をかけてパターン・ランゲージを作成して、言語化する難しさをつくってみてはじめてわかった」という声もありました。たしかに、日ごろ何気なく行っていることだけに、本質を抽出して他者にも使えるように書くというのは、なかなか時間を要する作業です。
また、都内で話題になっている『東京防災』について、『サバイバル・ランゲージ』と一緒に配ったらよいのではないか、という話もありました。ふたつセットにすれば、実際の防災対策と対話のワークショップもできるので、ただ避難するのではない、考えて語り合う、新しい防災訓練ができるかもしれません!
【イベント詳細】
日時:2015年10月3日
場所:東京都千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル4F ワークラウンジEDITORY
減災ソフトウェア開発に関わる一日会議2015
【関連情報】
Yahooニュース「パターン・ランゲージを防災に生かせ!」
「サバイバル・ランゲージ・カード」(Amazon)