- 進みたい進路、なりたい仕事と言われても思いつかない。
- 自分の気持ちよりも、周囲の期待やアドバイスを重視してしまう。
- 自分の興味が社会や仕事でどうつながっていくのかがわからない。
ミラパタ(未来の自分をつくる場所~進路を考えるためのパターン・ランゲージ)は、高校生・大学生向けにつくられた、進路を考えるときの手がかり集です。
進路選択の根本を、まずは自分の生き方を考えること、そしてその生き方ができる場所を選んでいくことと捉え、まだ自分の志向や可能性を十分に掴みきっていない世代であっても、その時々で自分を見つめながら考えていくことができるようになっています。親世代が経験していない時代の中で活きる子どもたちに、進路選択についてしっかりと考え自分らしい道を歩いていってほしいという想いを込めて、学校法人河合塾とクリエイティブシフトの共同開発により制作されてました。
部活とテストで時間に追われたり、教科の先にあるものがまだ感じ取れていなかったり、目の前のことに熱中する時期だったり。親の期待に応えたい自分もいたり、偏差値や知名度などが気になってしまったり、自分を見つめる経験をまだしていなかったり…。普通に過ごしていると、「自分」を中心においた進路選びから離れてしまう理由はたくさんあります。実際に、「数学が苦手だから文系に」「志望学部は決まっているが、実際にどんな勉強をするかは知らない」「聞いたことがあるところ、近いところから選べばいいかな」というような状況はよくあることなのではないでしょうか。それではいけないというわけではありませんが、「どこに行くのか」という場所から決めはじめてしまうと、より自分がいきいきできる選択肢を逃してしまう可能性があるのです。
どうあれば自分はいきいきと過ごせるのか、その場所はどこなのか、そこに行くためにどうすればいいのか。
ミラパタには「A.輝き方を見つける」「B.輝く場所を見つける」「C.輝く先に向かって進み続ける」という3つのカテゴリーがあり、それぞれ9枚ずつのカード(計27枚のカード)で進路を考えてみるきっかけを提供します。どうあれば自分はいきいきと過ごせるのか、そのようになるための場所はどこなのか、そこに行くためにどうすればいいのか、と何度も行ったり来たりしながら考えることで、また、周囲の人と一緒に考えてみることで、より自分にあった進路を見つけていくことができるでしょう。
主には高校生が進学先を選ぶことを想定して作られていますが、中学生であってももちろん使うことができます。また、進学や就職について考える大学生、転職について考える社会人も、自分の状況に置きかえて考えてみると、よりイキイキとした環境を見つけるヒントになるでしょう。
また、ミラパタを使うと、「未来の自分」を考えたり、その実現の場を探していったりすることがワクワクするものになります。ミレパタを通じて、友達や家族とも話しながら楽しんで進路を見つけていくお手伝いができればと思っています。
学生の就職活動だけではなく、転職活動したいと思っている人や、将来について悩んでいる人、未来について考えたいと思っている人に勧めたいです。
今の職場を辞めたいという悩みを友人に聴いてもらったとき、友人が勧めてくれたのでミラパタを使ってみました。パターン名やイラストが分かりやすく、直感で短い時間でカードを選ぶことができる点と、カードに書かれていることを読むと、自分に置き換えるとどうかと、自分事としてしかも前向きに考えられる点が良いところです。
具体的なエピソードをお伝えしますと、、、
ひと通り今の職場での悩みを聴いてもらった後、友人が「ミラパタ」を取り出し、「気になるカードを選んでみて。」と言うので、なんとなく選んだのは《自分をつくる場所》でした。そのカードを見て、「そうか、どこに所属しているかではなく、どうなふうに過ごすかが大切なのか。」とそう考えたら、少し楽になりました。
この日は「夢の日」に近い昨年の11月上旬でした。友人は、さらに1年後の自分に手紙を書くという「夢レター」というものを提案してくれ、私は1年後の自分に向けての手紙を書きました。夢レターとの組み合わせがとてもよかったです。
進路に迷うって、人生の道のりでどんな人にでもある。学生の就職活動だけではなく、転職活動したいと思っている人や、将来について悩んでいる人、未来について考えたいと思っている人に勧めたいです。
40代/女性/介護福祉業
真面目になれない生徒が、カードのお陰でスッと真面目なモードに入っていけた。
個人塾の高校生読書会(ABD)で、高校生になったら、大学生になったら、という内容の本のときのチェックインとして、好きなカードを選んでもらい、一言選んだカードについて言ってもらった。照れてなのか、幼いからか、読書会などの場に真面目になれない生徒が多いが、カードのお陰でスッと真面目なモードに入っていけた生徒がいた。具体的には、「いきいき」できそうかというカードで、「自分がぼんやり目標としていた仕事に、本当に就いたとしたらどうなるだろうか、ともう一歩踏み込んでその目標について考えることができた」など。その後の本の内容ともリンクしてその生徒はいい時間を過ごせたと見てとれた。後日聞いてみると照れてあまり語ってくれなかったけれども。
対話から成長を促すことができると体感して、実践しようとしている人に薦めたい。職種とかは関係ないのでは。
40代/男性/学習塾
- 前からの夢がハッキリしていて、疑う余地はないと思っている。
- 何かを決めるタイミングが来たら、進路について考えようと思っている。
- 志望先(志望校・就職先など)への想いがとても強く、行けなかったらどうしようと不安になっている。
ミラパタ(未来の自分をつくる場所:進路を考えるためのパターン・ランゲージ)<ブックレット&カード>
「未来の自分をつくる場所冊子&カードセット」:分類して現状分析をしたり、誰かと対話をしたりするための「ミラパタカード」と、それぞれの考え方が詳しく書かれた「ミラパタ冊子」のセットです。カードで全貌を掴みながら、気になったものは冊子を読み込むことで、自分ひとりでも考え深めていけるようになっています。
なお、ミラパタはカードのみ一般販売をしておりませんので、追加購入をご希望の方は「お問い合わせ」よりご連絡ください。
- 進路を考えるためのヒントを27のことばでまとめた「進路を考えるためのパターン・ランゲージ」の冊子とカードのセット。
- 冊子はA5版全83ページ。27のヒントの詳細内容が記述されています。
- カードはB7版(91mm×128mm)で紙製の箱付き。ひとつずつのヒントが書かれたパターン・カード27枚、ワーク・カード4枚に使い方説明書が入っています。
- カードはコーティング加工がなされているため、ワークショップ等での繰り返し使用に適しています。
収録パターン
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【A:輝き方を見つける】
■ 興味の原石を捉える
「好き」から考える / 自分の掘り起こし / 憧れさがし
■ 光るものを見つける
日ごろのきっかけ / 社会へのつながり / 話して深める
■ 未来像につなぐ
見えてきた候補 / 「いきいき」できそうか / いくつかの未来 -
【B:輝く場所を見つける】
■ 求めることをつかむ
自分をつくる場所 / いろいろなアプローチ / こだわりのポイント
■ 見つけて確かめる
目標の領域 / お試し体験 / しっくり感
■ 意志をもって近づく
実現のための戦略 / 共感のプレゼンテーション / 目標のアップデート -
【C:輝く先に向かって進み続ける】
■ 向かう力をつくる
やる気のレシピ / 高めあう仲間 / みえない支え
■ 乗り越える工夫
ちょっとした挑戦 / 転んだあとの飛躍 / 人生に活かせる力
■ 未来をつくりながら
今だけの機会 / ここまで来た自信 / 未来への広がり
よくある質問
- Q.子ども一人でも使えますか?
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はい、進路を考える本人が自分一人で使うことを想定して作られています。一人で進められるよう使い方説明書が少し具体的に書いてありますので、参考にしていただけたらと思います。
説明書表面には、ワークカード(実践度を分類するためのカード)を使って、自分が今、どのような観点で進路を考えていて、今後はどのような観点を増やしていくのがよさそうかをひとりで考え深めていける方法を紹介しています。裏面には、よくある6つの悩みを取り上げ(「進路を考えることに興味が持てない」「何がしたいのか、何が向いているのかが見えてこない」など)、どのカードをどう使って考えていくと前に進めるかを具体的に例示しています。(使い方説明書はこちらからご覧いただけます)
また、カードを見ていて、少し深く考えてみたいというものに出会ったときは、冊子の該当ページを読むと、自分一人でも考え深めていけるようになっています。まずは時間のある時に、頭に浮かんだことを書き出したり整理したりしながらじっくり取り組んでみると良いのではないでしょうか。進路を考えることは一度で済むものではないので、専用のノートをつくって、その時々に考えたことを残していくこともお勧めです。
- Q.親がかかわった方が良いことはありますか?
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進路については、お子さまの年齢や性格などによって適したかかわり方が違うと思いますので一概には言えませんが、ミラパタを使っているお子さまから進路に関して相談があった際には、一度、ミラパタに目を通してからお返事をしていただけたらと思います。すべてを読まなくても、お子さまが相談したいカードの内容や、冊子の該当ページを読むだけでもまずは良いと思います。
進路(進学・就職)に関する考え方は、親世代がその年頃だったころとは、大きく変わってきています。自分たちの時代の考え方のまま答えてしまうと、今には合わなかったり、お子さまが混乱してしまうこともあるかもしれません。ミラパタには、今の子どもたちがどのように進路を考えていくと良いのかについて、少し年上の先輩たちの成功・失敗の体験談から導かれた観点が示されています。絶対的なものではありませんが、ぜひ今の時代の考え方の例として、参考にしてみてください。
また、おうちの方が関わっていただくと特に効果的であろうと思われるのは「A2.自分の掘り起こし」や「A6.話して深める」等です。「A2.自分の掘り起こし」では、過去の自分の経験や感情を振り返ることを提案しています。当時のご本人の様子を話してあげたり、どんなことをしてきたかを一緒に思い起こしたりすると、お子さまご自身だけで考えるよりもより深いものになるでしょう。お子さまが掘り起こしたい昔の出来事について、「あの時、嬉しそうだったよ」「こんなことを言ってたよ」などと補足すると、客観的に自分を見ることができるはずです。
また「A6.話して深める」では、一人で考えているばかりではなく、自分のことを知っている人に考えを話してみようと伝えています。ご本人が考えてきたことを大切にしながら、長年見てきたからこそ感じることや、応援したい気持ち、親としての気持ちなどをお話してみていただけると良いかと思います。
- Q.進路選択というのは、どの段階のことでしょうか?
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進む先を考えるというのは、人生の様々な段階で出会うことではないでしょうか。ミラパタは、主に高校生が進路を決めることに表記の焦点を当てていますが、制作時には、大学生の就職に関する経験も考え方も対象にしてヒアリングをしています。実際としても就職や転職を考える際に使っている方も多く、また、シニアの方々が集まる会でミラパタを使ってこれからの人生を語り合っているというお話もあります(大変盛り上がるそうです!)。中学生や小学生でも、大人がサポートすれば(出てくる言葉が少し難しいかもしれないので、分かるように翻訳してあげてください)どんなふうになりたいか、どんな学校に行きたいかを考えるのに役立ちます。ただ、小学生の受験先を考える際等には、お子さまだけの視野では十分でない場合もあると思いますので、お子さまのモチベーションを引き出したり、親が子どもの考えを知るきっかけにしたりするなどの使い方がよいかと思います。
何か迷いがあるときはもちろん、特に何もない時でも、自分の在りたい生き方や楽しさについて考えることは、パワーを得るひとつの良い方法かもしれません。ぜひいろいろなシーンで使ってみていただきたいです。
*なお、表記として「志望先」となっているのは、志望校・就職先、どちらでも当事者として考えやすいようにしたためです。少し聞きなれない言葉かもしれませんが、「志望校」「就職先」など、自分に合う言葉に置き換えて読んでみてください。
- Q.ミラパタは、誰の知見をまとめたものですか?
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ミラパタは、いきいきと自分らしく学び、生活をしている大学生対して行ったインタビューからつくられています。専門性が高く資格を取るような大学・学部の方々、理系・文系学部の方々、東名阪などの都市部ではないエリアの大学を選んだ方々、国公立大学を選んだ方々…様々な進路の方のお話が入っています。主には、彼ら彼女らが高校時代にどのように考え、何をしたことが、今の自分らしい道を見つけた状態につながっているのかをお聞きしました。さらに失敗談や、大学に入ってから、さらに自分らしい道をつくっていくためにしていることなども入っています。また、すでに大学を卒業した方の就職時の考え方や、その後、自分らしく道をつくっていっている大人たちの考え方も少し入れています。
どこに属するのかではなく、何をするのか、どうやって生きていくのか。
「進路を選択する」―あたりまえのように使われてきたこの言葉ですが、今、見方を変えていく時期にきているのではないでしょうか。
進路を考えるという時、「大学を選ぶ」「学部・学科を選ぶ」または「会社を選ぶ」など、「行き先」を探すという感覚を持つ人は多いでしょう。高度経済成長期のころ、またその余韻で社会が動いていたころには、名のある大学に入り、安定した組織や大きな企業に入ることを一つのモデルと捉えることも多く、「行き先」は分かりやすい目標となっていたようにも思われます。ですが、様々な社会的な変化を経て、それらの認識は大きく変わってきています。
意外な企業が倒産することも、今、当然のようにある職業がなくなることもでてくるかもしれません。もしかしたら、自分が新しい職業をつくることになるかもしれません。もはや、どこに属するのかではなく、何をするのか、どうやって生きていくのかを考えることが進路選択に必須のこととなってきているのです。
こういった状況は、今の子どもたちの親世代にはあまり重視されていなかった考え方なので、親子で進路に関する考え方が食い違ってしまったり、学校の方針と家庭の方針が分かれてしまったりすることもあるかもしれません。進路を考える際には、本人の志向性や時代の流れ、また家庭環境など、様々な観点を考え合わせる必要があります。ミラパタは、そういった様々な観点を持つ人の媒介となることができますので、カードを手掛かりとしていろいろな意見を交わし、「未来の自分をつくる場所」を探していっていただけたらと思います。
ミラパタ(未来の自分をつくる場所:進路を考えるためのパターン・ランゲージ)<ブックレット&カード>
「未来の自分をつくる場所冊子&カードセット」:分類して現状分析をしたり、誰かと対話をしたりするための「ミラパタカード」と、それぞれの考え方が詳しく書かれた「ミラパタ冊子」のセットです。カードで全貌を掴みながら、気になったものは冊子を読み込むことで、自分ひとりでも考え深めていけるようになっています。
なお、ミラパタはカードのみ一般販売をしておりませんので、追加購入をご希望の方は「お問い合わせ」よりご連絡ください。
- 進路を考えるためのヒントを27のことばでまとめた「進路を考えるためのパターン・ランゲージ」の冊子とカードのセット。
- 冊子はA5版全83ページ。27のヒントの詳細内容が記述されています。
- カードはB7版(91mm×128mm)で紙製の箱付き。ひとつずつのヒントが書かれたパターン・カード27枚、ワーク・カード4枚に使い方説明書が入っています。
- カードはコーティング加工がなされているため、ワークショップ等での繰り返し使用に適しています。
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