認知症の方からは、どんなふうに周りが見えているのでしょうか?
そして、周りにいる私たちには、何ができるのでしょうか?

この度、川崎市のウェルフェアイノベーションフォーラム(2018年3月20日開催)にて、VR(バーチャル・リアリティ)を使って認知症の方が「見えている世界」を体験し、その後、「旅のことば」を使って、自分たちの接し方やできることを考えてみるという機会をつくることに参加させていただきました!


川崎発、世界初! 認知症を考える”最強コラボ!?”



VR機器の数に合わせての予約制でしたが、早々に全枠が埋まる盛況ぶり。
ご参加者の声はこちら・・・

VR×旅のことばを体験して…。これまでにない気付きを得た方が多いようです。


「認知症の方の目線を理解して、ささいなことから始めていきたい」
「認知症の方をもっと知っていきたいと思うきっかけになりました」
「体験すること、話し合うことが大切」

など、何か動き出したい、こんなことを大切にしたい、と感じられた方が多くおられたようです。


VR体験中。上を見て下を見て、左右キョロキョロ。想像を超えた世界をリアルに感じます。


「見えている世界」を感じた後には、旅のことばで次の一歩を見つけます。


認知症に関する理解は徐々に広まりつつあるものの、認知症の方の言動に、「こわい」「いやだ」と感じるという声は、よく聞かれるものです。でも、「どうしてそうなるのかな?」と探ってみると、意外にも、周りの対応がご本人にそうさせてしまっている、ということに気が付くことができます。

周りが接し方を変えていけば、認知症の方が周りの方を戸惑わせるような言動をすることは減っていくと言われています。ご本人の気持ちを理解して行動を考えられる人が増えてくると、認知症の方も、ご家族も、まわりのみなさんも、安心して過ごせる時間が増えていきそうですね。

VR認知症は、まさに「見えている世界」を目の当たりにし、価値観の変わるすばらしいのツールです。
さらに、「驚いた」というところにとどまらず、自分たちができることを探っていける「旅のことば」を合わせることで、認知症に関する新たな動きが広まっていくのではないかと感じられた1日でした。

この取り組み、もっともっと増えていくといいですね。
本企画を考え、実現してくださった川崎市さんに感謝です!

VR認知症は、株式会社シルバーウッドさんから川崎市へのご提供(機器の貸与)でした。
ご興味のあるみなさまは、コチラをどうぞ。

「旅のことば」は、株式会社クリエイティブシフトが対話の場を実施しています。
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