プレパタカード(プレゼンテーション・パターン・カード)子ども版を使って、小学生が祖父母あてに心のこもったカードをつくることにチャレンジ! きれいに飾って、いつもと少し違う敬老の日のプレゼントに。普段は意識することのない気持ちが見えて、見守るご家族にとっても大切な時間になりました。
スルガ銀行さんのコミュニケーションスペース「d-labo湘南」にて、小学生を対象としたイベントを実施しました。お子さんに「伝える力」を考えてもらうためのこのセミナー。朝日小学生新聞の「いば先生のわくわくプレゼンテーション教室」で紹介した子ども向けのプレゼンテーション・パターンは、教室で使われることはあるのですが、今回のように当日集まったお子さんとプレパタを使ってワークショップをするのは初めての試みです。
お勉強っぽいしつらえではなく、伝える工夫に興味をもってもらいたいな…と、「敬老の日におじいちゃんやおばあちゃんに心のこもったお手紙を送ろう!」というイベントにしました。ラーニング・パターンでいうところの、<<つくることによる学び(Learning Patterns 02)>>、<<学びのなかの遊び(Learning Patterns 09)>>で、楽しく気付きを得てもらおう、というアプローチです。
お子さんたちに、「いつもありがとう」「これからも元気でいてね」よりもうまく気持ちの伝わるメッセージをつくり、カードに表現してもらうのが、今回の目的。
プレゼンテーション・パターンの子ども版カードを6枚製作し、井庭の説明と特製ワークシートを使いながら、お子さんに自分の祖父母への気持ちを整理していってもらいました。
まず、ワークシートにある「いつも一緒にどんなことをしているの?」「いちばん嬉しかった思い出は?」「これからどんなことを一緒にしたい?」などの質問に答えていきます。ここで、おじいちゃん、おばあちゃんへの具体的な気持ちを表面化。子どもたちから、伝えたいことが続々と出てくるように作られています。
そして、プレパタ―カード(子ども版)とじっくり向き合い、お手紙を作成します。
聞いている人へのプレゼント」であることを意識して、「いちばん伝えたいこと」を決めよう。 そして読んだおじいちゃん、おばあちゃんに「どうなってほしいのか」をしっかり考えてから、「話の流れ」をつくり、「ちょうどいい量」を目指して、文章を足したり減らしたりしていきます。
そして清書をして台紙に貼って…。 最後に「すてきな仕上げ」。
むやみやたらに色を付けたり、自分の好みで装飾するのではなく、伝えたいことが伝わるように、工夫してモールやシール、はさみで立体をつくったりして装飾をしていきます。
みんな、たくさんの文字が詰まったしっかりしたお手紙をつくることができました!
ちゃんとおじいちゃん、おばあちゃんに送ったかな? きっと喜んでくれたでしょうね(^^)。
同席されたお家の方からは…
「いつもは忙しく、子どもとじっくり話す時間がなかなか取れない中、こういう機会はありがたい」
「子どもなりの考えを聞くことができて良かった」
「お手紙を渡す相手の気持ちになるということを意識することが出来て良かった」
などのコメントをいただきました!
お子さん本人とおじいちゃん、おばあちゃんだけでなく、ご家族にとっても意味のある時間になったようです。
今後もぜひ、「気持ちを伝える」ときに6個のパターンを思い出してくださいね。
【イベント詳細】
日時:2015年9月13日
場所:湘南T-SITE内 d-labo湘南
伝える力を学ぼう!~敬老の日に贈る感謝のメッセージカード~
http://www.d-laboweb.jp/event/report/150913.html
【関連リンク】
プレゼンテーション・パターン ホームページ
書籍『プレゼンテーション・パターン: 創造を誘発する表現のヒント』 ※今回使用した子ども版ではありません
カード「プレゼンテーション・パターン・カード(日本語版)」 ※今回使用した子ども版ではありません