下北沢にある書店B&Bにて、井庭がトークイベントを行いました。約2時間のトークイベントでは、『旅のことば』の紹介と経験交換のミニワークショップを実施しました。『旅のことば』を使って、自分の日頃の生活について話し合うという初めての試みも大成功でした!
『旅のことば』の紹介からスタートしたトークイベント。この本は、認知症と診断されてからの生活を「新しい旅」と捉えるなど、認知症の方・そのご家族・そのまわりの方々が実践している、認知症とよりよく生きるための工夫を40のパターンにまとめたものです。一つひとつのパターンをみんなで具体的に確認し、認知症とともによりよく生きるために、またそういった社会に向けて自分に何ができるのかを考えていきました。
その後は、『旅のことばカード』を使用しての対話のミニワークショップを実施しました。『旅のことばカード』一枚一枚が対話のきっかけとなって、様々な経験を出し合い、参加者同士で経験を共有していただくことができました。この日は少人数だったので、じっくりと語り合っていただくことができました。
実は、『旅のことば』は、「よりよく生きる」ことに抽象的に迫っているので、認知症に限らず、他の症状や日常の生活でもあてはまるものが多くつまっています。当日は認知症と直接のかかわりがない方もおられたので、『旅のことば』を使って、自分の日常生活を語り合ってみるという初の試みもありました。
結果としては、大成功。病気とは関係のない日々の生活についてであっても、経験交換をサポートできることがわかりました。以前から、「旅のことば」は他の疾患などに関してでも同様に対話メディアとして機能するのでは?というお声が多いので、いろいろなテーマを対象に使ってみたいですね。
【関連イベントのご案内】
『旅のことばカード』を使用したワークショップは、今後弊社オフィスにて定期的に開催していく予定です。自分の経験談を『旅のことば』に乗せて他の方にお話しできるとともに、同様に他の参加者の経験談を聞くことができます。認知症について話してみたい方、ご興味を持った方は、ぜひいらして下さいね。
初の開催は2015年12月4日(金)19時~、2回目は2016年1月22日(金)19時~です!
【イベント詳細】
日時:2015年10月14日
場所:下北沢B&B
認知症時代を生きる知恵=『旅のことば』というパターン・ランゲージ
【関連情報】
旅のことば ホームページ
書籍『旅のことば 認知症とともによりよく生きるためのヒント』(Amazon)
カード「旅のことばカード(認知症とともによりよく生きるためのヒント・カード)」(Amazon)